1998年の尾道市制100周年を記念し、“新尾道三部作”と稱して“尾道三部作”(『転校生』?『時をかける少女』?『さびしんぼう』)に倣った尾道を舞臺にする3映畫作品が制作されることになり、それに伴い『ふたり』?『あした』に続く最終作として制作されたのが本映畫である。それまでに制作された“尾道三部作”?“新尾道三部作”の計5作品とは異なり、主人公には老父とその孫を登用した、幻想的な展開の作品になっている。また、それまでの映畫ではほとんど使われていなかった尾道弁も頻繁に表れている。なお原作者は、この作品が尾道を舞臺に映畫化すると言う提案を受けたとき、本當に內(nèi)容が破天荒なこの作品でいいのかと、問い返したとされている。